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適切な治療計画で
症状の改善へ導きます

当院では、治療を「初期集中期(第1クール)」「健康回復期(第2クール)」「健康維持期(第3クール)」の3つの段階に分けて提供しています。患者さんの症状やレントゲンの結果をもとに、個別の治療計画を立てます。症状の進行具合(椎間板の状態)によって、通院期間は異なります。例えば、「10代の高校生」と「30代の会社員」や「40代のスポーツマン」と「70代の主婦」など、年齢や生活習慣によってサブラクセーションの進行具合や回復速度は異なります。

特に初診から最初の6ヶ月は非常に重要です。この期間中にサブラクセーションが取り除かれ、神経機能が回復し、新しい神経ネットワークが作られます。約6ヶ月の時間をかけて神経システムが整うことで、病気や怪我から自分自身を守れるようになり、健康な体を維持できるようになります。

サブラクセーションを
放置するとどうなるの?

サブラクセーションを放置すると、背骨にとって重要な3つの機能、「体を動かす」「体を支える」「神経を守る」が大きく低下します。その結果、背骨の間にあるクッションの役割を果たす椎間板が変形し、椎間板の後ろにある脊髄や脊髄神経に大きな影響を与えます。

脊髄神経は、痛みやしびれを伝える感覚神経だけでなく、筋肉を動かす運動神経や、呼吸・血液循環・消化・生殖・排泄などの生命を維持する自律神経にも関わっています。そのため、サブラクセーションを放置すると、症状が悪化するだけでなく、運動機能が低下したり、病気にかかるリスクが増えることになります。

新生児期から児童期までの機能変化

function changes

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第1クール

初期集中期(初期修復ケア)

  • 目的

    症状緩和

  • 頻度

    1~2回/週(レントゲン評価による椎間板の変性段階D1~D6によって決定)

  • 期間

    最初の1ヶ月間

この段階では、患者さんは何らかの症状や痛みを感じており、サブラクセーションが原因で神経の状態が最も乱れている状態になっています。患者さんの健康状態や椎間板の段階によって来院頻度が異なりますが、この段階ではアジャストメントを集中的に受けることで、症状の早期改善を目的としています。症状は突然発症したかもしれませんが、その主原因であるサブラクセーションは何年も前から始まっています。歯が痛くなった瞬間に虫歯になった訳ではないですよね。根本的に改善していくには患った期間に比例して長く掛かります。健康を取り戻す為に真剣に取り組んでいきましょう。(身体のプロとして、症状の改善に向け最適な来院頻度をご提案しております。決して予約を強要するものではなく、ご予約は患者さんご自身の判断に委ねております。)

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第2クール

健康回復期(予防・メンテナンスケア)

  • 目的

    背骨の安定性が改善・神経機能の改善・症状の予防・予防知識の理解

  • 頻度

    1~2回/週(レントゲン評価による椎間板の変性段階D1~D6によって決定)

  • 期間

    第1クール修了後から約3ヶ月間

この段階では、患者さんは何らかの症状や痛みを感じており、サブラクセーションが原因で神経の状態が乱れている状態です。患者さんの健康状態や椎間板の状態によって通院の頻度は異なりますが、この時期はアジャストメントを集中的に受けることで、症状の早期改善を目指します。症状が突然出てきたように感じても、その原因となるサブラクセーションは何年も前から始まっていることがあります。例えば、歯が痛くなった瞬間に虫歯になったわけではないですよね。根本的に改善するには、それだけの時間がかかります。健康を取り戻すために、真剣に取り組んでいきましょう。

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第3クール

健康維持期(ウエルネスケア)

  • 目的

    健康への意欲・病気の予防・パフォーマンスの向上

  • 頻度

    1~2回/月(レントゲン評価による椎間板の変性段階D1~D6によって決定)

  • 期間

    第2クール終了後以降から一生涯

この段階では、カイロプラクティックで最も重要な時期です。慢性のサブラクセーションが取り除かれ、神経の機能が安定した状態になります。この状態では、アジャストメントの効果がより長く続き、病気や怪我から自分を守ることができるようになります。体が本来持っている素晴らしい力を最大限に引き出し、健康な状態を維持し続けることができるようになります。これまでの治療で得た健康状態を、定期的なカイロプラクティックケアで維持していきましょう。

「椎間板の変性」が原因で、
椎間関節を通る

「神経伝達に異常が生じます」

レントゲンを使うことで、椎間板の状態(変性の進行具合)を確認することができます。椎間板の隙間を見れば、どれくらいの期間サブラクセーションが放置されていたのか、またどれくらいの時間で改善できるかがわかります。椎間板の変性は、D1(急性期)からD6(15年以上)までの段階で示されます。当院では、新規患者さんに対して、妊活中・妊娠中・小学生以下を除いて全員にレントゲン撮影をお願いし、その結果を基に治療計画を立てています。

放置した骨の状態が悪化していても、諦める必要はありません。適切なタイミングでアジャストメントを続ければ、椎間板の状態は完全には戻らなくても、神経機能が改善し、症状は次第に良くなっていきます。

椎間板の変性段階(D1~D6)

intervertebral disc

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D1 急性期

むち打ちやギックリ腰のように、椎間板が損傷し、代謝が活発になって水分を過剰に吸収し膨張している状態です。この段階では、炎症が神経を刺激し、痛みが生じます。ケアを受けることで、炎症がすぐに収まり、椎間板の隙間が改善していきます。

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D2 6ヶ月経過

椎間板の変性が始まる第1段階では、サブラクセーションが6ヶ月から2年の間放置されている状態です。この時、椎体(背骨の骨)が後ろ下方に傾き、椎間板の中心部分(髄核)が前に移動して、後ろの椎間板の隙間が狭くなります。定期的なケアを受けることで、髄核が元の位置に戻り、椎間板の隙間が改善されていきます。

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D3 2~5年経過

椎間板の変性が進む第2段階では、サブラクセーションが2~5年間放置された状態です。この時、椎体(背骨の骨)がさらに後ろ下方に傾き、椎間板の中心部分(髄核)が前に移動することで、後ろの椎間板の隙間が大きく狭くなります。定期的なケアを受けることで、髄核が元の位置に戻り、椎間板の隙間が改善されます。

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D4 5~10年経過

椎間板の変性が進み、慢性化した段階では、サブラクセーションが5~10年間放置された状態です。この時、椎間板の水分が失われ、椎間板の厚さが元の2/3に減少し、骨の変形が始まります。上下の椎骨が近づき、動きが制限されます。さらに、神経への負荷を避けるため、体が防御反応としてカルシウムを沈着させ、骨を補強し始めます。ケアを受けても、椎間板の隙間や骨の変形には変化が見られませんが、神経機能の改善は可能です。

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D5 10~15年経過

椎間板の変性が進んで慢性化した状態では、サブラクセーションが10~15年放置されていることになります。この段階では、椎間板の水分が失われ、椎間板の厚みが元の1/3まで減少し、骨の変形が進みます。上下の椎骨がさらに接近し、動きがより制限されます。神経への負担を避けるため、体が防御反応としてカルシウムを沈着させて骨を補強し始めます。ケアを受けても椎間板の隙間や骨の変形には変化が見られませんが、神経機能は改善可能です。

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D6 15年以上経過

椎間板の変性が慢性化した最終段階では、サブラクセーションが15年以上放置されている状態です。この時、椎間板の水分が完全に失われ、椎間板の隙間がほぼ消失します。骨が自然に癒合し、動きが大きく制限されます。上下の椎骨がさらに近づき、動きがさらに制限されます。神経への負担を避けるため、体はカルシウムを沈着させて骨を強化します。ケアを受けても椎間板の隙間や骨の変形には大きな変化はありませんが、神経機能は改善することが可能です。