2025.05.09

肝臓の役割は?

肝臓の役割は?

肝臓は、人間や動物の体内にある非常に重要な臓器で、多くの生命維持に関わる機能を担っています。体内で最も大きな内臓であり、体重の約1.5〜2%を占め、主に右上腹部に位置しています。肋骨によって保護されている肝臓は、代謝、解毒、貯蔵など、私たちの健康維持に欠かせないさまざまな働きを行っています。

肝臓の主な働きは以下の通りです:

1)解毒作用:体内に取り込まれた薬物、アルコール、有害物質などを分解・無害化し、体外に排出することで体を守ります。
2)代謝機能:たんぱく質・脂質・糖質といった栄養素を分解・合成・貯蔵し、体内で必要なエネルギーや成分を供給します。
3)脂質代謝:肝臓はコレステロールの合成や脂肪の分解・利用を調整し、脂肪の過剰な蓄積(脂肪肝など)を防ぎます。
4)糖代謝:血糖値の安定に深く関わり、余分な糖をグリコーゲンとして蓄え、必要に応じて血中に戻すことでエネルギー供給を調整します。
5)タンパク質代謝:アミノ酸の代謝を通じて体内に必要なタンパク質を生成するとともに、老廃物であるアンモニアを尿素へと変換して排出します。
6)免疫機能:肝臓は免疫細胞を含むクッパー細胞を通して、体内の異物や病原体に対する防御反応をサポートします。
7)栄養素の貯蔵:ビタミンA・D・B12などの脂溶性ビタミンや鉄分などの栄養素を蓄え、体が必要とする際に供給します。

これらの働きにより、肝臓は体内の代謝や免疫システムのバランスを保つ上で中心的な役割を果たしています。

また、肝臓は中部胸椎から伸びる神経によってコントロールされているため、この部分にサブラクセーション(神経伝達の妨げ)があると、肝機能に悪影響を及ぼす可能性があります。カイロプラクティックでは、これら神経の乱れを整えることで、肝臓本来の機能回復をサポートします。

孕石 尚志

執筆者孕石 尚志

昭和48年7月 静岡県島田市出身
東京世田谷にある東京カイロプラクティック師協会認定の附属治療院でのインターンを経て、2005年7月島田市にて開業。近隣医院と提携したレントゲン評価を導入した正統派カイロプラクティック院として評価され、新規患者の約7割が紹介という広告に一切頼らない口コミによるネットワークを確立。近年、母校であるカイロプラクティック界の名門塩川スクールにおいて、塩川満章D.C.の弟子として、ガンステッドカイロプラクティックの講師として活動中。

コラム一覧へ戻る