2025.05.19

冷たい飲み物が身体に及ぼす影響は?

冷たい飲み物が身体に及ぼす影響は?

暑い日が続くこの季節、ついつい冷たい飲み物や食べ物を多く摂ってしまいがちです。確かに冷たいものは体温を一時的に下げてくれるため、暑さ対策としては手軽な方法です。しかし、過度に冷たい飲み物を摂ることは、体にさまざまな影響を及ぼす可能性があります。以下に、主な影響をまとめました。

冷たい飲み物がもたらす体への影響

1)消化機能の低下
冷たい飲み物は胃の温度を下げ、消化酵素の働きを弱めることがあります。その結果、消化不良を起こしやすくなり、腹部の不快感や痛みを感じることもあります。
2)血行の悪化
体内に冷たいものが入ると体温が下がり、それに伴って血管が収縮し、血流が一時的に悪くなることがあります。これが手足の冷えやだるさにつながる場合もあります。
3)喉への刺激
急激に冷たい飲み物を飲むと喉の粘膜が刺激され、違和感や咳を引き起こす原因になることもあります。
4)歯のしみ
氷や極端に冷たい飲み物を頻繁に摂取することで、歯のエナメル質が弱まり、知覚過敏のような症状が出る場合があります。
5)食欲の低下
一時的に空腹感が抑えられることがありますが、必要な栄養を摂るためには、規則正しくバランスの取れた食事が不可欠です。

これらの影響は人によって異なりますが、日常的に冷たいものを摂りすぎることは、体のバランスを崩す要因にもなり得ます。体調を整えるためには、飲食の温度も含めた全体的な生活習慣の見直しが大切です。


カイロプラクティック的観点からのアプローチ

カイロプラクティックでは、体が外的環境に適応するためには、神経の働きが正常であることが重要だと考えます。脳は、神経を通じて身体の状態を常に把握し、必要な調整を行っています。しかし、サブラクセーション(神経の機能障害)があると、正確な情報が脳に届かず、体の適応力が低下してしまいます。

定期的なカイロプラクティックケアでサブラクセーションを整えることにより、脳と体の連携がスムーズになり、自律神経やホルモンバランスが安定します。すると、暑さや気圧の変化、冷たいものの摂取といった日常のさまざまなストレスにも、体がしっかりと対応できるようになります。

人間には、本来“環境に適応する力”という素晴らしい能力が備わっています。その力を最大限に引き出すために、カイロプラクティックは大きな役割を果たしてくれるのです。

孕石 尚志

執筆者孕石 尚志

昭和48年7月 静岡県島田市出身
東京世田谷にある東京カイロプラクティック師協会認定の附属治療院でのインターンを経て、2005年7月島田市にて開業。近隣医院と提携したレントゲン評価を導入した正統派カイロプラクティック院として評価され、新規患者の約7割が紹介という広告に一切頼らない口コミによるネットワークを確立。近年、母校であるカイロプラクティック界の名門塩川スクールにおいて、塩川満章D.C.の弟子として、ガンステッドカイロプラクティックの講師として活動中。

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