男性更年期

男性更年期

ストレスによる過呼吸・胸の嫌み・だるさが改善

カテゴリ: 自律神経・ホルモンバランスの症状でお悩みの方

30代男性

来院に至った経緯

4年前、過度のストレスがきっかけで体調を崩し、それ以降、過呼吸や胸の不快感、強い倦怠感で動けないといった症状が現れるようになりました。病院を受診したところ「うつ症状」と診断され、安定剤を処方されましたが、薬を服用しても体調は安定せず、良い日と悪い日を繰り返す状態が続いていました。

さらに2年前に新型コロナウイルスに感染してから、症状は一層悪化しました。内科的な症状としては、慢性的な倦怠感、不安感、呼吸のしづらさ、胃の不調、下痢、過呼吸、動悸、みぞおちの圧迫感、そして運動をすると極度に疲れやすいという状態が続いていました。また外科的な症状では、首のこりや背中の詰まり感、時折感じる腰痛などもありました。

別の病院で検査を受けた際には、血液検査の結果から男性ホルモン(テストステロン)の数値が低く、「男性更年期障害」と診断されました。そこから定期的にテストステロン製剤の筋肉注射によるホルモン療法が始まりましたが、症状の改善は見られず、かえって「このままずっとホルモン療法を続けなければいけないのか」という不安が募り、体調もさらに悪化していきました。

そんな中、インターネットでカイロプラクティックが自律神経の不調に有効だという情報を見つけ、近隣で信頼できるカイロプラクティック院を探すことにしました。レントゲンを用いた丁寧な施術、LINEから簡単に予約できる手軽さ、そして口コミ評価の高さが決め手となり、当院での施術を受けてみようと決心されました。

初診の状態

  • 01

    左へ頭部の傾き

  • 02

    右頸部の過緊張

  • 03

    左仙腸関節の可動制限

経過と内容

【経過と内容】
レントゲン評価では全体的な椎間板スペースは比較的良好であった。レントゲン評価に大きな問題がなくても、症状は複雑で深刻な場合は多々ある。1日でも早く回復したい、健康の不安を取り除きたい思いから、週1のペースでケアをしていく事にした。
1週目(1回目のアジャストメント)には、アジャストメント後に腰がすごくスッキリした感覚があった。
2週目(2回目のアジャストメント)には、頭痛や倦怠感が少し軽減してきた。
3週目(3回目のアジャストメント)には、動悸や倦怠感がなくなってきた。仙骨の浮腫や後頭下の浮腫も軽減してきた。
4週目(4回目のアジャストメント)には、朝も普通に起きて普通に会社に行けるようになった。思った以上に回復が早く、患者さん自身もビックリしていた。
その後2週間に1回のケアを約2ヶ月継続した。腰痛は再発するものの自律神経的には安定し、精神的にも不安感も軽減し、病院にも行かなくてもいい自分で治すというメンタルにも移行してきた。
現在は1ヶ月に1回のケアで予防を継続している。

【所見】
頸部:ROMfull バレ・リュー(-)マイグネ(-)

【体表温度検査】
C1・T1・左SI

【視診】
右耳介上方
右肩峰上方
右短下肢

【静的触診】
右後頭下浮腫
左SI浮腫

【動的触診】
Fix:左SI・T1・C1・
Hyper:T4

【レントゲン評価】
腰椎カーブは正常
頸椎カーブは正常
全体的に椎間板スペースはD2~D3程度。

【リスティング】
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考察

自律神経の乱れが原因で、男性更年期の症状が今回の発症の背景にあると考えられます。一般に更年期障害は女性特有とされがちですが、実際には男性にもテストステロンの減少やホルモンバランスの乱れによる身体的・精神的・性機能的なさまざまな症状が現れることがあります。この場合、脳と精巣を結ぶ神経伝達の乱れがテストステロンの低下を引き起こした可能性があり、副交感神経へのアプローチが行われました。

また、頭痛や動悸、胃の不調などの症状も自律神経の乱れによる可能性が考えられます。動悸は交感神経の過剰反応の特徴であり、胃酸の逆流によるみぞおちの違和感も交感神経の過剰刺激が原因かもしれません。神経の調整により、脳が精巣の状態を適切に把握することができ、自律神経が徐々に安定していったという結果が得られました。

このようなケースでは、何らかのストレスが交感神経の過剰活動を引き起こし、副交感神経の働きが十分でないことが原因である可能性があります。自律神経の乱れが症状の主因であることから、それを考慮したアプローチが重要でした。アジャストメントにより根本原因であるサブラクセーションが修正され、体の情報が正常に脳に伝わることで自律神経のバランスが保たれ、症状が改善されたと推測されます。

この症例は症状を薬で抑えるのではなく、根本原因を取り除くことで自然治癒力を最大限に活用することの重要性を再認識させられるものでした。

孕石 尚志

執筆者孕石 尚志

昭和48年7月 静岡県島田市出身
東京世田谷にある東京カイロプラクティック師協会認定の附属治療院でのインターンを経て、2005年7月島田市にて開業。近隣医院と提携したレントゲン評価を導入した正統派カイロプラクティック院として評価され、新規患者の約7割が紹介という広告に一切頼らない口コミによるネットワークを確立。近年、母校であるカイロプラクティック界の名門塩川スクールにおいて、塩川満章D.C.の弟子として、ガンステッドカイロプラクティックの講師として活動中。

患者様の声

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