喘息
周りの目が気になる程の咳が良くなった
カテゴリ:
自律神経・ホルモンバランスの症状でお悩みの方内臓の問題でお悩みの方
40代女性
来院に至った経緯
1年前から右肩に可動制限があり、整形外科に通院していましたが、症状の改善は見られませんでした。夜間痛も発生するようになり、他の治療方法を探して当院に来院されました。主に40肩の改善を目的として来院されたものの、当院のホームページでカイロプラクティックが内科的な症状にも効果があることを知り、長年悩んでいた喘息の緩和にも期待して相談をいただきました。
【既往歴】
40肩(肩関節周囲炎)については、整形外科で診察を受け、肩関節のレントゲンを撮りましたが、異常は見つかりませんでした。治療としては、湿布、痛み止め、ビタミン剤が処方されました。喘息に関しては、呼吸器科に通院しており、気道の炎症を抑えるためにステロイド吸引薬を使用していましたが、3年間使用しても症状に大きな変化はありませんでした。
経過と内容
【経過と内容】
喘息に関しては乾いた咳が出ている事から、体内の化学物質の問題による喘息と判断し、交感神経系に的を絞ってアジャストメントしていく事とした。交感神経の問題でも副腎機能低下か甲状腺機能低下か悩んだが、レントゲン上でC6の大きな変位と可動制限があった事、更年期障害特有の症状もあった為、甲状腺機能低下による科学的な問題だと判断した。右肩関節においては自律神経のバランスに関係ない為、AI変位をアジャストメントしていく事とした。話し合いの結果、1週間に1回の来院頻度で3ヶ月の提案をさせて頂き治療をはじめた。
(1回目)交感神経の系のL5とC6のみアジャストメントを行った。C6はサブラクセーションが慢性化しているせいか、可動性が悪くアジャストメントの手ごたえはなかった。問診時に腰の違和感を特に聞いていなかったが、すごく腰が楽になったと言われた。
(2回目)喘息も肩関節の可動域も特に症状の変化なし。
(5回目)肩の可動域が少しずつ良くなってきた。
(8回目)咳の回数が減ってきた(約1回/1分)手汗の症状も改善してきた。
(10回目)咳の回数が明らかに減ってきた(約1回/3分)
(12回目)咳の回数がほぼ無くなってきた(約1回/8分)同じ交感神経系内なのでT8もアジャストメントをしていく事とした。T8をやるようになってから肩関節の可動域も他動運動で外転側に挙上できるようになってきた。このまま継続してアジャストメントしていく。
当初予定していた3ヶ月が経過したが、症状が改善していきているので、本人の意向もあり現在の治療周期のまま継続中。
【所見】
・ROM 右肩外転(90°)可動時痛みあり 右肩甲帯伸展(5°)可動時痛みあり
・神経学的検査 異常なし
・整形外科検査 MPT(--)
【体表温度の検査】
C6 T8 L5 仙骨
【視診】
右耳介下方
左肩峰下方
右腸骨外転
右臀溝下方
右短下肢
左僧帽筋膨隆
【静的触診】
全体的に背中が湿っていた。
T8くぼんだ浮腫
L5棘突起上に大きな浮腫
【動的触診】
C6 T8 L5 P-L T12ハイパー
【レントゲン評価】
全体的にサブラクセーションが大きく存在している印象だった。事故歴や出産時も安産との事で、外傷による影響は無いと思われる。特にC6の変位が大きかった。
腰仙角は29°と小さいが腰椎カーブは正常。L5はD3程度 頸椎カーブは乱れC5がD4程度。
レントゲン上、子宮筋腫も確認された。坐骨結節が映ってない為、閉鎖孔の形状のみで左ASを判断した。
【リスティング】
C6PLS L5PRS (T8PLI-T)
考察
最初は肩関節周囲炎の治療を目的に来院されたが、カイロプラクティックで喘息の症状も改善できることを知り、治療計画を喘息の改善に重点を置いて作成しました。今回のポイントは、交感神経系のサブラクセーションに焦点を当てたことです。特に、甲状腺機能低下の原因と考えられるC6のサブラクセーションを改善した結果、神経機能が回復し、喘息の症状も緩和しました。
手汗がひどかったため、副交感神経系のサブラクセーションにアプローチすべきか悩みましたが、クライアントが更年期に差し掛かっていることも考慮し、レントゲンや体表温度の検査でC6に異常が見つかったため、C6を中心に施術を行いました。同じ交感神経系に関連するT8のサブラクセーションも考慮しましたが、副腎機能低下に影響を与える可能性があるため、ホルモン系への影響を避けるためにT8は調整しませんでした。
また、クライアントにはこれまで行っていなかった適度な運動を取り入れていただき、喘息を悪化させる嗜好品(砂糖、チョコレート、ビール)を治療期間中に控えていただいたことも、改善に良い影響を与えたと考えています。今後も継続的に経過を見守り、完治に向けて最善を尽くしていきます。
昭和48年7月 静岡県島田市出身
東京世田谷にある東京カイロプラクティック師協会認定の附属治療院でのインターンを経て、2005年7月島田市にて開業。近隣医院と提携したレントゲン評価を導入した正統派カイロプラクティック院として評価され、新規患者の約7割が紹介という広告に一切頼らない口コミによるネットワークを確立。近年、母校であるカイロプラクティック界の名門塩川スクールにおいて、塩川満章D.C.の弟子として、ガンステッドカイロプラクティックの講師として活動中。
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