なぜ高血圧になる人とならない人がいるでしょうか?
ここで重要なことは高血圧の改善策として、ただ外的要因に意識を向けるのではなく、体の内に意識を向けることです。 日常生活において様々なストレスを受けますし、生活習慣が乱れる事や環境が変化することもあります。毎回それらの変化に対応し続けるのは大変な作業になります。 だからこそ高血圧の対策として体の内に意識を向けることが大切なのです。 そもそも血圧異常は体のバランスが乱れていることを教えてくれる大切なシグナルです。カイロプラクティックでは体の内に問題の根本原因が存在していると考え、高血圧に対してアプローチしています。
血圧の問題の犯人は「基準値」です。 高血圧の判断となる基準値は、戦後の日本から2000年までは収縮期(上)が180mmHgでした。 つまり170台の人でも「正常」であるとされていたのです。
現在では基準値が40下げられて140mmHg(75才未満130 mmHg)になりました。その結果、知らず知らずに高血圧と認定され、薬の飲まされてしまう人が増えてきました。(製薬会社の陰謀説などもあります)それに伴い、大きな影響を受けるのが脳です。人間は直立歩行をするようになったため、脳へ血液を届けるためには血液を重力に逆らって押し上げなければなりません。そして年を取れば取るほど押し上げる圧を高めることが必要とされるので、薬を飲んで無理に血圧を下げると脳へ十分な血液が供給されないことにも繋がります。
私たちは、日中に活動して夜は睡眠をとって休息していますが、この活動や睡眠の体調を無意識に作り出してくれているのが自律神経の働きです。活動するときは交感神経の働きで血圧が上がり、血糖が上がり、脈拍の上昇で血流が増え、筋肉が酸素と栄養を受け取って働くことができます。働いてばかりいると疲れてしまうので夕方あたりからは副交感神経が働いて、脈を少なくし、血圧を下げ、血糖を下げます。 そして日中に活動して疲れた体を休めバランスを取っています。すなわち自律神経が体の活動にふさわしい血圧を選んでくれているのです。ここで重要なのが脳と体のサイクルです。 脳と体を繋ぐ神経が正常であり体の状態や外の環境の変化を脳が把握することができれば、体は無意識にその環境に適した血圧へと調整します。脳からの指令によって交感神経が刺激されると血圧が上がり、副交感神経が刺激されると逆に血圧が下がります。この微妙な調節が精密に神経によって調節されているのです。人間が走ったり、興奮したり、また怖いものから逃げるときには交感神経が主に働きます。 食べたり、眠ったり、リラックスするときには、副交感神経が主に働き血圧が下がるわけです。しかし、脳と体のサイクルに問題(サブラクセーション)があると、どれだけ外的要因となるストレスを無くしても、または生活習慣を見直したところで高血圧の根本改善には至りません。そもそも血圧の異常は体のバランスが乱れていることを教えてくれる大切な体のサインです。 その大切なサインをただ薬で隠すのではなく、しっかりと体の内側と向き合いましょう。
カイロプラクティック・ケアによってサブラクセーションが取り除かれ、脳がしっかりと体の状態を把握することで自身の血圧を最適な状態へと保つことができるのです。降圧剤の飲んでいて、カイロプラクティックのケアを受けられると、必要以上に血圧が下がってしまい、ふらつきなどの好転反応が出る事があります。これはカイロプラクティックのケアによって高血圧の要因が取り除かれた上に、知らずと習慣的に降圧剤を飲んでしまった事で起こる現象です。家庭血圧で日々の血圧を管理し、必要に応じて、薬の服用をする事をオススメします。