肩こりの原因には、冷え性や血行不良、長時間の同一姿勢(デスクワークや家事など)、精神的な不安やストレス、運動不足、眼精疲労、ホルモンバランスの乱れ、生活習慣の乱れなど、体外の要因が考えられます。これらの外的要因を改善することが肩こり対策の一つとされていますが、少し考えてみてください。もし肩こりの原因が外的要因にあるのなら、なぜ肩こりになる人とならない人がいるのでしょうか?重要なのは、肩こりの予防策として外的要因だけに注目するのではなく、体の内側にも意識を向けることです。
肩こりは、私たちの体が危険な状態にあることを知らせる大切なシグナルです。長時間座っている姿勢(例えばデスクワークなど)を続ければ、必ず肩が凝ってきます。これは、さらに長く座り続けることで体に負担がかかり、危険が生じていることを体が教えてくれているのです。
カイロプラクティックでは、肩こりの根本的な原因は体の内側にあると考え、そのアプローチを行っています。肩こりに悩む多くの人は筋肉が硬直しており、その原因の一つは頭部や頚部にかかるストレスです。人間はストレスを受けると、交感神経が刺激され、血管が収縮し血流が滞ります。このため、疲労物質が溜まり筋緊張が生じ、肩こりや重だるさなどの症状が現れます。これが初期のシグナルであり、軽い運動やストレッチ、休息をとることで自然に解消されることが多いです。しかし、慢性化している肩こりの場合、運動をしてもかえって悪化し、休んでも解消されなくなります。
肩こりが慢性化すると、筋緊張が続き、脳が自己調整機能を使って回復を試みます。その結果、副交感神経が優位になり、プロスタグランジンというホルモンが分泌され血流が促進されますが、これが痛みを引き起こします。つまり、肩が固く重く感じるのは、体が修復と回復を試みている「正常な反応」なのです。
すべての痛みや凝りには必ず意味があり、私たちの体は頭を支えるために筋肉を硬直させ、コルセットのように不安定な部分を補強しています。ここで重要なのは、脳と神経、体の繋がりです。サブラクセーション(神経圧迫)によって脳と体のサイクルに異常が生じると、脳は体の状態を適切に把握できず、適切な対処ができなくなります。生活習慣を改善し、いくら筋肉をほぐしても、肩こりの根本的な改善には繋がりません。神経を介して脳と体のサイクルが正常であれば、脳は問題箇所をしっかりと把握し、修復と回復が正常に行われ、体は自然に治癒します。
カイロプラクティック・ケアによって肩こりの根本原因を取り除き、快適な毎日を手に入れましょう。