流産

流産は妊娠の10~15%で発生すると言われています!

流産は妊娠の10~15%で発生すると言われています!

流産とは、妊娠22週未満で妊娠が継続できなくなることを指します。医学的な処置による流産を人工流産、自然に発生するものを自然流産と呼びます。自然流産は全妊娠の約10~15%で起こるとされ、特に母体の年齢が高くなるとリスクが上昇します。自然流産の約80%は妊娠12週未満で発生し、その多くは胎児の染色体異常が原因とされています。その他、ホルモンバランスの乱れや子宮の形態異常、感染症なども要因となることがあります。妊娠初期の出血や腹痛は流産の兆候となる場合があるため、早めに医師に相談することが大切です。

こんな経験したこと
ありませんか?

  • 稽留流産を繰り返してしまう
  • 妊娠するのが怖い
  • ストレスで眠れない
  • 出来る対策をすべて講じても流産してしまう
  • 妊娠を諦めてしまった

一般的な流産に対しての治療法

common medical care

一般的な流産に対しての治療法

自然流産の分類

1)稽留流産:胎嚢や胎芽の成長が止まり、心拍も確認できないものの、出血や腹痛がなく、子宮内容物の排出が起こらない流産です。

2)進行流産:出血や腹痛を伴い、子宮内容物が排出される流産です。完全に排出される場合を完全流産、一部が子宮内に残る場合を不完全流産と呼びます。不完全流産では、感染のリスクがあり、適切な治療を受けないと感染流産となり、まれに母体の生命を脅かすこともあります。

3)習慣流産:3回以上繰り返す流産を指し、妊娠継続が難しい何らかの原因がある可能性が高いですが、特定できないケースも多くあります。

原因

母体側の要因には、子宮の病気やホルモン異常(黄体機能不全)があり、また、高リン脂質抗体症候群、高プロラクチン血症、血液凝固異常、甲状腺機能異常なども関与することがあります。感染症が子宮に影響を及ぼすことで流産につながることもあります。
黄体ホルモン(プロゲステロン)による治療が研究されていますが、現時点で流産予防の有効性は確認されていません。そのため、冷え対策やカフェイン摂取の制限、妊娠中の過度な刺激を避けることが推奨されています。

カイロプラクティックでのアプローチ

chiropractic approach

カイロプラクティックでのアプローチ

カイロプラクティックの視点では、流産の原因として子宮の構造的問題とホルモンバランスの乱れが考えられます。

多くの場合、下部腰椎(第4・第5腰椎)の回旋や骨盤の歪みにより子宮が捻れることで、流産のリスクが高まります。骨盤の歪みは静脈の流れを妨げ、脚のむくみを引き起こすこともあります。また、仙骨のサブラクセーション(神経圧迫)は、子宮とつながる靭帯に影響を与え、子宮の捻れを助長する要因となります。

ホルモンバランスの観点では、妊娠初期の流産は第1〜第3腰椎、とくに第3腰椎(L3)の問題が関与していることが多いと考えられます。また、排卵に関わる流産は甲状腺機能低下が影響しやすく、その神経支配領域である第6頸椎〜第3胸椎に問題が見られることがあります。

カイロプラクティックでは、ホルモン分泌も脳と神経系が大きく関与すると考えています。背骨から骨盤まで神経の圧迫を取り除くことで、ホルモンバランスが整い、妊娠を維持しやすい身体づくりが可能になると考えられます。