ハンカチが手放せないその汗、
自律神経の乱れが原因かもしれません!
多汗症とは、発熱や運動などの生理的な要因とは関係なく、大量の汗をかいてしまう状態を指します。多汗症には、全身に汗をかく「全身性多汗症」と、ワキや手のひらなど特定の部位に汗をかく「局所性多汗症」があります。発症のタイミングは人それぞれで、思春期前後に発症することもあれば、成人になってから発症することもあります。過度な発汗によって日常生活に支障をきたしたり、精神的な負担を感じたりすることも少なくありません。そのため、原因を正確に把握し、適切な対処を行うことが大切です。
全身性多汗症
全身性多汗症は、背中、足、腹部など全身に多量の汗をかく状態を指します。なかでも、特定の原因があるものは「続発性全身性多汗症」と呼ばれます。その主な原因には以下のようなものがあります。
・甲状腺機能亢進症
・低血糖
・更年期障害
・褐色細胞腫(副腎にできる腫瘍)
・感染症
・薬剤(オピオイドの離脱症状など)
局所性多汗症
局所性多汗症は、主に手のひら、足の裏、ワキなど特定の部位に多量の汗をかく状態を指します。特に、原因が特定できない「原発性局所性多汗症」は、比較的多く見られます。このタイプの多汗症は、自律神経の調整がうまくいかないことが原因とされており、交感神経の過剰な働きによって発汗が促進されると考えられています。